海上コンテナの規格といえば「JIS」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、コンテナは国境を越えて活躍する性質上、JIS規格以外にも世界共通の重要なルールが数多く存在します。

これらを知ることは、「本当に質の良いコンテナ」を見極めるための第一歩です。今回は、プロフェッショナルが実務で重視しているISO、CSC、そして中古市場で鍵となるIICL基準について解説します。

1. 世界の基本ルール「ISO規格」

実は、日本のJIS規格は、この国際標準化機構(ISO)の規格をベースに翻訳・制定されたものです。つまり、世界におけるコンテナの「親玉」とも言える規格です。

  • ISO 668:コンテナの寸法と定格質量の定義
  • ISO 1496:積み重ねやねじれに対する強度試験の定義

海外との取引や、国際的な物流においては「JIS適合」ではなく「ISO Standard」という言葉が共通言語となります。

2. 安全性のパスポート「CSC条約」

コンテナが安全に航海できる状態であることを証明する国際条約です。正規の海上コンテナには、必ず扉に「CSC安全承認板(Safety Approval Plate)」という金属プレートが取り付けられています。

このプレートには、製造年、識別番号、最大積載量などが刻印されており、いわばコンテナのパスポートです。中古コンテナを購入する際は、このプレートが残っているかどうかが、トレーサビリティ(追跡可能性)を知る手がかりとなります。

3. 中古コンテナの品質を決める「IICL」と「CIC」

中古コンテナを購入する際、最も重要なのがこの2つの基準です。コンテナの修理や検査を行う際、「どの程度の凹みや錆まで許容するか」を定めたものです。

IICL基準
(国際コンテナリース協会)

「最高レベルの厳格基準」

世界の大手リース会社が定めた非常に厳しい基準です。ミリ単位の凹みも許さず修理されるため、中古市場において「IICL基準」とされるものは、新品に近い高品質を保った美品と言えます。

CIC基準
(Common Interchange Criteria)

「現場重視の実用基準」

「貨物輸送に支障がない範囲ならOK」とする現実的な基準です。一般的な「現状渡し」の中古コンテナや、Cargo Worthy(輸送可能)グレードの多くはこの基準で判定されています。

4. 品質を保証する「船級協会」の刻印

コンテナがISOやCSCの基準をクリアしているか、第三者の立場で厳しく検査する機関を「船級協会」と呼びます。コンテナのプレートに以下のような刻印があれば、その機関が品質を保証した証拠です。

  • NK:日本海事協会(日本)
  • ABS:アメリカ船級協会(米国)
  • LR:ロイド船級協会(英国)
  • BV:ビューローベリタス(フランス)
プロの基準で選ばれた
確かなコンテナをお届けします

JISやISOといった寸法の規格だけでなく、コンテナの状態を見極める「修理基準(IICL/CIC)」を熟知していることこそが、コンテナ専門店の証です。

パウコンテナでは、お客様の用途(倉庫、店舗、輸送など)やご予算に合わせて、最適なグレードのコンテナをご提案いたします。
「このコンテナはどの基準のもの?」といった専門的なご質問も大歓迎です。

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